【ST TYPE】ストラトキャスタータイプ ギター組み立てキットの作り方|マニュアル
【ST TYPE】ストラトキャスタータイプ ギター組み立てキット作成ガイド
はじめてのギター製作にチャレンジ!
ギター組み立てキット【ST TYPE】ストラトキャスタータイプの作り方をご紹介します。ここでご紹介する方法は、シンプルにギターを作成する手順のひとつです。
自分のこだわりにあわせて、順番や内容を変更して、自分流のオリジナルギターを作ってみるのも楽しいですね!
想定製作時間:2時間
必要な工具:電動ドリル・プラスドライバー・クランプ・やすり(カッター)・ハンダごて(ハンダ)・レンチ(ペンチ)
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Index
(1)チューニングペグの取り付けます
ギター組み立てキットでは、チューニングペグ・ブッシュ・ワッシャー・ネジで1セットとした、6弦分・6セットが同梱されています。
まずはヘッドの裏側からチューニングペグ、ヘッドの表側からブッシュ・ワッシャーを取り付け、手で締めれる程度に仮止めします。 その後、ヘッドを裏返して、下の画像のように、仮設置したペグが平行に設置されるように定規等で調整します。 調整後、キリや千枚通し、シャープペンシル等でネジ穴の位置に印をつけておくと便利です。
シャープペンシル等で印をつけたネジ穴部分に、電動ドリル等で下穴を開けます。メイプルネックは木材が硬いので、先に電動ドリルで下穴を開けておくことを、おすすめします。
下穴を開けたら、すべてのネジを締め、表側からブッシュ(ナット)を固定するとペグの取り付けは完了です。ナットはレンチがあればいいですが、なければペンチ等で傷がつかないように締めましょう。
ヘッドにはストリングガイドを取り付けますが、これはギター弦を張った後に作業します。
(2)バックパネル部分にストリングホルダーを取り付けます
ST TYPEのボディ背面ザクリ部分に、スプリングホルダーを取り付けます。スプリングホルダーは、ブリッジとボディのをスプリングでつなぎ、アームのバランス調整等に使用します。
ザグリ(取り付けつ場所)の真ん中を測り設置すると綺麗に取り付けられます。ホルダーは可動部でも無くバネを保持できればいいので、おおまかでも構いません。
この時点では、ねじは仮付け程度に浅く取り付けます。後ほどスプリングを設置した際に、再度調整しながらねじを締めます。
(3)ボディにネックをはめ込みます
ボディのネックポットに、ネックをはめ込みます。奥までしっかりはめた状態で、クランプ等で固定します。(※当て木やゴム板等をクランプで挟んで固定すると傷や凹みを防ぐことができます。)
この際、ブリッジも仮置し1弦と6弦に弦を緩く張ると弦と指板の端の距離が一定になっているかが見えるので真っ直ぐネックがセットできているかを確認できます。
ボディとネックを固定した状態で、電動ドリルまたは、シャープペンシルなどを利用して、ネックに下穴の目印を付けます。
一旦ボディとネックを外して、ボディの穴を広げます。今回はネジ径が4.9mmでしたので、ボディは4.5mmで空けます。
ネックは少しきつめの下穴にしたいので、4mmで下穴を開けます。バスウッドのボディと比較し、ネックはメイプル材で作られているため、強度も強く、木材が若干固めです。しっかり開けないとボルトオンネックを固定するネジが奥まで入りません。
貫通すると目も当てられないので、ネジの長さを測り貫通しないように下穴をあけましょう。
下穴を開けたあとは、ヤスリでバリを取ります。なければカッターでもかまいません。
再度、ボディとネックを組み合わせ、ネックプレートをあわせて、ネジをしめます。ネジは対角線に少しづつ締め付けていきます。
なお、ネックプレートの皿の部分が表になっているか確認してください。
(4)ピックガードの取り付け位置を確認します
ピックアップやコントロールが取り付けられたピックガード一式を、ボディに仮止めします。
まずは、ネジ穴部分にシャープペンシル等でマークをつけ、下穴を開けます。すべての下穴を開けたら、ネジで仮止めします。この時点では、ネジは2~3個のみの取り付けで構いません。
(5)ブリッジを取り付けます。
ボディにブリッジを仮置きし、ネックと平行になるようにブリッジの位置を決定します。1弦と6弦を軽く張り、指板の端と弦の間隔が均一になっているか確認しましょう。位置が決定したら、キリや千枚通し、シャープペンシル等でネジ穴にマークをつけ、こちらも電動ドリルで下穴を開け、6つのネジでブリッジを取り付けます。
アームアップ等フローティング状態にしたい場合は、ネジは最後まで締めきらずに、すこし余裕がある程度に残します。チューニングの安定のために、ネジをしめきってるという判断もありです。
ブリッジを設置したら(2)で取り付けた、ボディ裏のストリングホルダーとブリッジを、スプリングでつなぎます。 スプリングの本数やかけ方はお好みで調整可能ですが、とくにこだわりがない場合は、平行に3本つけます。
だいぶ完成形が見えて来ました。
次の工程で、ピックアップ等の配線を調整しますので、仮止めしていたピックガードのねじを外します。
(6)配線:アースでノイズ対策
※ロットにより説明と線の色や仕様が異なる場合がございます。
ボリュームポットの3本の端子のうち、真ん中の端子(2番端子)から伸びるコードは2芯になっています。これをカッター等で分解し、コーティングされた芯はジャックへ、もう一方の裸になったコードの束は、ボディ中央の穴からバックパネルに通します。
バックパネルへ通したコードは、ストリングホルダーにハンダづけします。
この位置に先にハンダをつけておいて、コードをハンダづけします。
プレート部分を紙やすりでこすり、傷をつけるとハンダが流れ込みやすくなります。
(7)配線:ジャックへ配線
※ロットにより説明と線の色や仕様が異なる場合がございます。
ピックガード側から、ジャックのほうへ2本のコードを通します。 2芯を分解した、ボリュームポットの真ん中の端子(2番端子)から伸びるコードはジャックのHOTへ、もう一方のポット裏からつながるコードをジャックのCOLDへ接続します。
下記配線図をご参考ください。
※この配線図の「色」は、実際の配線の色とは関係ありません。
(8)サウンドチェック
この段階でミニアンプ等で、サウンドのチェックを行います。 一本だけでもかまわないので、ギター組み立てキットに付属のテスト用ギター弦を張って、問題なく弦の振動が出力されるか確認します。
(9)ジャックプレートを固定します
サウンドチェックで問題なければ、ジャックプレートをネジ止めします。 ここでも下穴を開けてから、ネジ止めするとスムーズです。
(10)ギターの調整
ヘッドにストリングガイドを設置します。ストリングガイドは通常、1&2弦に対して設置します。 ここですべてのギター弦を張り、チューニングを整えて、弦高やテンション・アーム動作の動作確認を行い、スプリングアームやブリッジ等を調整します。
ストラップピンや、バックパネルのフタなど、残ったパーツを取り付けます。
完成です!
これで一旦完成です。
この後、パーツを交換したり、塗装をチャレンジしてもよいでしょう! 塗装の際には、面倒ですが、一旦パーツやネック・ペグをばらして塗装すると、より綺麗に仕上がります。