このキットは、初心者の方にはプラモデルを組み立てるように、中級者以上の方には市販ギターを超えるクオリティまで追求できるように振り幅広く作れるように設定しています。
キットを作った後はナット調整やフレット調整、塗装まで、ぜひチャレンジしてみましょう!
ギター製作の流れ
モデルにより多少異なりますが、製作の大まかな流れは次の通りです。
実際に作っている上でわからない点等あれば、電話やメールで写真や動画を使いすぐに解答させていただいております。
①研磨
木部をサンドペーパーで磨き、傷を消しましょう。サンドペーパーは#100や#180 程からはじめ。#260#320#400 番のように番手を上げ磨くときれいになります。
木口(ボディ底部やカッタウェイなど導管が集まっている場所)はなかな傷が消えません。すぐに番手をあげず、荒い番手でしっかり磨くことが結果的に早くきれいに仕上げるコツです。 とくに各所のRや面取りはラフ加工ですので、同じような曲面になるように削ると仕上がりが綺麗になります。
オイルフィニッシュの場合、この時の手触りがそのまま完成後の手触りになります。サラサラがいい場合は#180 番等でやめても構いませんし、キュっと吸い付く肌触りがよければ#600 等まで磨いても構いません。ボディは#320、ネックは#180 でサラサラに、など変えてもいいでしょう。
ポイント→まれに加工時についた小さな凹み(打痕)がある場合があります。濡れタオルを当て、ハンダゴテやアイロンで熱すると蒸気でふくらみ凹みが直ることがあります。
ネックのシェイプを変えたい場合は、ネックの頂点はなるべく削らずとも肩を削るだけでだいぶグリップが変わります。頂点の削りすぎに注意しましょう。
② ペグの取り付け
ペグを取り付けます。ナットを手でぐらつかない程度に締めます。真っ直ぐな定規等を使い、ペグが真っ直ぐに設置できたことを確認します。
そのままネジ穴から穴を開けてもいいですし、キリ等でネジ位置に目印を付けペグを取り外してから穴あけをしても構いません。
ネジの太さは2mm 程ですので、0.5mm 細い1.5mm のビットで穴を開けます。貫通させないように気をつけましょう!(製品によりネジの太さが異なる場合があります!以下
の項目にいても必ずサイズを確認してください)
穴が空いたらペグを取り付けます。ナットはできればサイズの合うレンチ等で締めます。プライヤー等を使う場合、ペグや木に傷がつかないよう気をつけましょう。
ネジを#1のドライバーや精密ドライバー(太さの合うドライバー)で締め、取り付けが完了です。
③ (アーム付きモデル)スプリングホルダーの取り付け
スプリングホルダー取り付けます。スプリングホルダーは木に密着するように取り付けませんので注意しましょう。ザグリの真ん中を測ると綺麗に取り付けできます。可動部ではなくバネを保持できればいいので、厳密でなくてもそれほど影響はありません。
④ ブリッジ(Fender系等はネック取り付けと平行する場面があります。そちらも見てから取り組みます)
ブリッジを取り付けます。レスポール等アンカーがあるタイプは、アンカーを打ち込み取り付けます。ストラトやテレキャス等その他アンカーの無いモデルは、ボディに並行や直角等の線を罫書き、ボディの真ん中とブリッジの真ん中を合わせて設置すると失敗が減ります。平行、直角、中心線はピックアップやコントロールのザグリから計測すると良いでしょう。
⑤ ネックをセット
④で置いたブリッジに1弦と6弦を貼り、指板と弦の隙間が一定か、弦落ちしないか、中心がずれていないか等を確認します。ずれていた場合、ブリッジ取り付け位置で調整するかネックやネックポケットを削り調整する必要があります。
ボディ側のネジ穴が小さい場合があります。ネジ口径が5mm の場合、ボディ側のネジ口径も5mm で構いませんので5mm のビットで穴を広げます。(キツいネジ穴は作業性が悪いため)ネック側の穴はネジの口径-0.5mm 程にします。
ネックとボディをクランプで固定します。(当て木や当て布でボディや指板、フレットに傷をつけないようにしてください)そのままネジの⾧さ通りに掘ってもいいですし、ネック側に目印をつけボディから取り外してから穴あけをしても構いません。くれぐれも貫通しないように気をつけましょう!
セットネックの場合、まず接着剤を付けずにネックポケットにネックを差し込んでみます。ネックの接合部はラフ加工なので、ヤスリや小刀等を使い整形し、なるべく隙間ができないように調整します。
この時、ネックの仕込み角度が変わらないように底部やポケットは微修正程度にとどめておきましょう。
弦も仮に張り、セット角の確認をしてから接着剤を使い圧着します。
⑥ 配線、ピックガードの取り付け等
配線やパネルの取り付けを行い完成です。ジャック部分はタイトになっている場合があります。シールドを指したままプレートの位置を調整したり、ジャックのナットを1 つ外す、端子を曲げる等してジャックの抜き差しがスムースに行えるように調整しましょう。
配線のポイント→ポットのA カーブ、B カーブをボリュームとトーンどちらに使うかはメーカーや好みにより異なります。付け替えてみたりして自分の好みのカーブを見つけましょう。
配線図はネット上に広く公開されています。アレンジされていたり、特定年代の仕様だったり様々な配線がありますので色々試してみるのも面白いです。
塗装のおすすめアイテム:Xotic のOilgel はオイルフィニッシュのように手軽に塗れ、さらに硬化するオイルなので強度もあり失敗が少ないです。ボディ全体に使えますし、特にメイプル
指板の保護を手軽にできます。5回以上薄く塗り込むことをおすすめします。丁寧にコンパウンドで磨けば鏡面にすることも可能です。
ギターキット作り方動画
DIYギターキット専門店では、動画などを通じギター作りをサポートしています。
この動画の他にも個別で動画を撮影しメール等で回答したり、ツイッターDMで作り方指導をしたり個別サポートも万全です!
画像や文章のマニュアルはこちら
- 塗装の方法
- サンダーバードタイプ ベース組み立てキットのつくりかた
- セットネックタイプの作り方|マニュアル
- 【ST TYPE】ストラトキャスタータイプ ギター組み立てキットの作り方|マニュアル
- 【TL TYPE】テレキャスタータイプ ギター組み立てキットの作り方|マニュアル
- フライングVタイプ ギター組み立てキットのつくりかた
- トラスロッドの回転方向
- TLタイプ ギター組み立てキットのつくりかた
- セットネックの取り付け
デザインはあなた次第!
- あこがれのギタリストの使用モデルを再現したい!
- 自分だけのオリジナルモデルをつくりたい!
- ギターの構造をもっと知りたい!
- 自身の絵の作品発表のキャンバスに使用したい!
- 痛ギターをつくってみたい!?
こんな方が、続々 チャレンジ中!
作るために何が必要??
キットを作製するためには、
・作業机(100円均一などに売っている玄関マット等を使ってキズを防ごう)
があればあとはレンタル工具セットや格安工具スターターセットを使えばすぐに製作できます!
※紙やすり等消耗品が必要になる場合があります。100円均一で手に入るような道具がほとんどです